おかげさまで大盛況!YUTAKURA BPお披露目会

お披露目会サムネイル画像。西本が来場者にバッグの説明

視覚障がい者のリアルな課題に迫る

株式会社ハレルヤ西本CEOが社会貢献に繋がる製品開発をしたい熱意から、大学時代の恩師である辰己教授に連絡し、視覚障がい当事者をはじめ共感が繋がりを呼び、着々とYUTAKURA BPの商品開発に参加する運びとなりました。2023年度公益財団法人ヤマト福祉財団障がい者福祉助成事業助成金をご協力を受け、モニターのみなさまから貴重なご意見をいただき、おかげさまで2024年2月11日、YUTAKURA BPファーストモデルのお披露目会開催の運びとなりました。

開発秘話についてはYUTAKURA BPのストーリーをご覧ください。この先クリックでYUTAKURA BPのストーリーページにリンクします。

バッグに対するご要望が集まる

  • 見えないことで飲み物を買うのにも一苦労、大きな水筒を持ち歩く
  • 普段は小さいポーチに入れるなどして工夫している、出し入れに時間がかかって大変
  • 必要不可欠なアイテムが視覚障がい者には多く荷物が重くなる。バッグは軽いほうがいい
  • 軽いからナイロン製を使っている当事者が最も多い。必然的にスポーティなデザインが多く、ビジネスやドレッシーなシーンにも使えるバッグが欲しい
(無断転用・引用を禁じます)パワーポイント資料より2ページ引用。1ページ目:YUTAKURA BP開発までの基礎資料1.Web調査2.対面調査3.日本ライトハウス展市場調4.モニター調査。2ページ目:Web調査結果④現在お使いのバッグに入れているもの。財布、定期・交通系ICなどカード入れ、鍵、ハンカチ・ティッシュ・タオル、A4ファイル、折りたたみ傘、水筒・ペットボトル、ノートパソコン、仕事着(白衣・ユニフォーム)、イヤホン、エコバッグ、障害者手帳、音声読書器、ブレイルメモ、タブレット、モバイルバッテリー、目薬・常備薬、屋内用メガネ・屋外用メガネ、白杖、携帯用拡大読書器、懐中電灯、印鑑、弁当、点字書類、太字ペンとノートのセット、カレンダー、盲導犬用簡易食器、盲導犬用衛生用品、消毒用スプレー、ルーペ・単眼鏡、鍼器具

障害者福祉の研究者、辰己教授が視覚障がい者が取り巻く生活の上での困りごとのリストアップからデータを抽出、その結果を分析し日常生活にベネフィットと生活の豊かさをお手伝いできるバッグの開発へ、株式会社ハレルヤCEO西本とタッグを組み、視覚障がい当事者のみなさまからアイデアをいただき、協力を得ながら進めていった開発秘話をプレゼンしました。

プロジェクトの背後に潜むストーリーと協力の輪

ちょっと自慢できる質とデザイン。機能性はもちろん、ユーザビリティを徹底追求し商品開発を進めた

  1. 白杖、鍼灸マッサージ業で使用する白衣や仕事道具、ノートパソコン、タブレット、ガジェット類、水筒、折りたたみ傘、鍵、常備薬、化粧品、タオル…とにかく多い荷物を収納でき、白杖や介助犬とともに歩く生活スタイルから両手を使いたい
  2. これらの道具や荷物をどうすればスムーズに取り出せるか
  3. 荷物を持ち歩く負担軽減をクリアしつつ「おしゃれをしたい」
  4. 「本革のバッグを持ちたい」ニーズが想像以上に大きく、実用面を考え他の素材で妥協している
ご来賓挨拶の様子

ご来賓のヤマト運輸株式会社関西統括、安全・コンプライアンス担当マネージャー、高橋暢晴さまのお話の中で「障がい者にとって便利なものは誰にとっても便利」。長きに渡り障がい者支援のご実績と経験がある企業さまらしいお言葉でした。みなさま、宅急便から届いた不在票にある「ネコの耳」のギザギザをご存知ですか?なんと約30年前の1997年から目の不自由な方へのユニバーサルデザインとして採用されているそうです。ゆたくらスタッフの堀越も登壇中「ネコの耳」不在票が日々の生活に役立っていると話題になりました。

次の行、X(旧Twitter)ヤマト運輸公式アカウントのポストが埋め込まれています


研究者・バッグ卸メーカー・障がい当事者、それぞれの強みを存分に活かし、3回の改良を経てYUTAKURA BPファーストモデルに完成の運びとなりました。

YUTAKURA BPの魅力。デザイン・品質・そして使い勝手

革を知り尽くした西本発、こだわりのバックパック

  • 革の特徴を「触る」体験、「触る」から探せるこだわりのポケット
  • たくさんの荷物をサッと出せる収納の工夫、使えば使うほど便利を実感できる
  • 革だからこそ楽しめるかおりと経年変化の美しさ
  • 雨天時の使用にも耐えられる丈夫な防水レザーをふんだんに使用
  • ビジネス・カジュアル・ドレスアップする場所へのお出かけ…マルチに使えるデザイン
モニター女性の登壇シーン。来場者が真剣に話を聞いている様子。

登壇されていたモニターの女性。職場で「そのバッグ素敵だね」と話題になったそうです。モニターのみなさまから改善案をいただきつつ「視覚障がい者でなくても買えるの?」他にもお友達、お知り合いからの嬉しいお言葉をいただき、開発している制作者やスタッフまで嬉しくなるフィードバックをいただきました。

西本がYUTAKURA BPの購入方法を説明、司会進行はゆたくらスタッフの仲里が担当しました。

ブラウンのYUTAKURA BPを手に持ち、来場者に説明。

ゆたくらスタッフの的場、他のバッグにはないYUTAKURA BPのこだわり機能や仕様を事細かに解説していました。みなさま興味津々のご様子です。

最後にゆたくらスタッフの堀越「特定のところでしか買えない『盲人用具』ではなく、デパートに当たり前に並んでいて『そういえば、これ視覚障害者発信なんだって!』と多くの方が欲しくなるものがユニバーサル!」「これを私は盲人力とよぶ!」。会場は一気に感動と笑いの渦に!

お披露目会での交流

終始和やかな雰囲気

バッグを触って体験する参加者と説明するゆたくら研究スタッフの様子、写真4枚

YUTAKURA BPを触って体験されるお客さまの表情が本当に楽しそうです。ファッションコーディネートを一緒に考えさせていただきました。研究データから得られた「色を楽しみたい」ニーズを実感した瞬間です。

お披露目会でのご感想

  • 昨年9月に行われた日本ライトハウス展のブース出展からずっと発売を楽しみにしていた
  • 色選びに迷ってしまう、ブラックとブラックどちらにしよう
  • 点字プレート嬉しい、色まで選べるの?
  • 違う素材の革で収納分けるのが分かりやすいし面白い
  • ポケットが多くて助かる
  • 収納力がすごい
  • 革のにおいがいい、革のバッグが欲しかった
  • 晴眼者も買えるなら実店舗でも販売して欲しい

他にもたくさん嬉しいご感想をいただいております。お披露目会へのご参加、誠にありがとうございます

改善のご提案

紙パンフレットの文字サイズ、Webアクセシビリティ、支払い方法、手数料の表示など、順次改良させていただいています。他にもご意見などございましたら、メール:tatsumi@ouhs.ac.jpまたは、この次のにあるリンクお問い合わせフォームよりご連絡ください。

【期間限定】3月31日までの特別企画

特典①点字プレート

ご希望の文字を点字にして刻印いたします。刻印可能文字数最大6マスまで。(濁点、半濁点は1文字にカウントされます)6色の本革プレートカバーからキャメル、ブラック、ワインレッド、ネイビー、グリーンから、お好きな色をお選びいただけます。

特典②ショルダーバッグ

本体リュックと同革のショルダーバッグが付属。本体カラーと同じカラーをお届けします。

この先クリックで新しいタブが開き、YUTAKURA BP 購入サイトにリンクします。期間限定の大変お求めやすい価格になっておりますので、ぜひこの機会にお買い上げくださいませ。

左:経年変化が少しあるYUTAKURA BP横からの写真。右:3月31日までの特別特典の点字プレートと、ショルダーバッグ。

未来への展望、豊かな共生社会への一歩

ゆたくらメンバー、ご来賓集合写真

お披露目会を通じ、YUTAKURA BPで「視覚障がい者の豊かな暮らしを実現する」の一端を担える可能性を示唆しております。YUTAKURA BPファーストモデルから生まれた知見やご意見を共有し、他種別の障がい者のニーズを満たす商品開発を目指します。より良い共生社会を実現させるため、更に研究を進めてまいります。

お披露目会の成功には、誰もが何かの専門家として協力することが必要不可欠でした。重ねて感謝申し上げます。今後とも様々な活動を広げてまいります。引き続きご賛同・ご協力いただける当事者・研究者・企業のみなさまからのご連絡をお待ちしております。

関連企業さま・団体さま

次の行から企業・団体名の後、クリックで新しいタブが開きます

公益財団法人ヤマト福祉財団 https://www.yamato-fukushi.jp/
株式会社ハレルヤ https://www.hallelujah.jp/
社会福祉法人日本ライトハウス https://www.lighthouse.or.jp/
大阪体育大学教授:辰己佳寿恵 https://www.ouhs.jp/department/teacher/tatsumi_k/